撫で牛の由来

「願掛け撫で牛」の由来
古来より、牛は天神さまの「神使」としてよく知られております。
学問の神様「菅原道真公」は、今より千百有余年前の丑年にお生まれになりました。
その生涯を通じて至誠の道を垂範せられ、よく勉学に励まれて右大臣という高位に任ぜられた立派な方でしたが、
そのめざましい昇進を妬む者の策略によって、京より九州大宰府へ左遷されてしまいました。
牛車で配流先へ向かう道中、牛によって待伏せの賊の難を逃れたと伝えられる他、菅公と牛にまつわる伝説は数多く残っています。
以来「牛は天神さまの神使」とされるようになりました。
また人生・教育の基本を象徴するとも云われます。即ち「牛を見習えば(反芻=くりかえし)何事も出来ない事は無し」と諭しています。
臥牛の像は『撫で牛』として古くから学芸上達・試験合格のほか、病気平癒・虫封じなど幼児の発育保全・厄除開運等の願掛け信仰があります。
当宮の『願掛け撫で牛』はこれを土で模して作ったもので、勉強机や居間など身近な所に置き、願い事を念じながら毎日撫でていただきます。
きっと心が落ち着き、頑張る勇気が湧いてくるはずです。 そして、見事に心願成就した時は、お礼参りとして神前の返納所にお返し願います。
また、家内安全・心身健康の願掛けとして、毎年新しい牛と取替える習わしもあります。